演歌歌手小林幸子(65)が失明危機にひんしていたことが10日、分かった。先月24日に網膜剥離で右目を緊急手術していたことを明らかにした。

医師からは「もう少し遅ければ失明するところだった」と指摘されたという。

小林によると、先月中旬から飛蚊(ひぶん)症のような症状があった。同21日に都内の病院に行くと「網膜剥離」と診断された。仕事で多忙なために、10月に手術をすると決めたが、3日後に「複数の丸くて暗い粒が右目の全体を覆って何も見えなくなった」という。慌てて病院に駆け込むと、緊急入院をしてすぐに手術をすることになった。

「レーザー手術をして、人生で初の入院をしました。術後、丸1日は右目に刺激を与えないようにうつぶせ寝。そのまま3日間の入院でした。シリコンオイルを接着剤代わりにして網膜を付けている状態で、年末年始にオイルを抜く手術を受ける予定です」。

手術前に1・0だった右目の視力は現在0・07まで下がってしまった。「目に光が入ると痛みがある。眼帯をしていても、痛みを感じます」と説明する。

手術の前後で仕事のキャンセルをせずに済んでいることについて「そこだけは、石にしがみついてでも守りたかった」と話す。

術後の経過が落ち着いたこの日、取材陣に明かすことに決めたという。「医師から『もう少しで失明するところだった』と言われた時はすごくビックリして怖かったが、経過はすごく良好です」。

歌手生活55周年の節目で迎えた初の大病と入院を乗り換えた歌姫・小林。「これからも歌い続けますから安心して下さい」とファンにアピールした。