東京国税局から7年計約1億2000万円の申告漏れを指摘されていたお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)は23日、大阪市内で仕事を行い、その合間にも所属の吉本興業と話し合いの場を持ったが、謹慎や活動自粛など話は出ていないという。

同社関係者によると、徳井は「税理士さんがやってくれていると思っていた」などと説明しているといい、自らの税金への意識の低さを反省。同社は「税金への意識が極めて低い」としながらも、すでに修正申告に応じていることなどから、現段階では処分などについて考えていないという。

徳井はこの日、大阪市福島区のABCテレビで「ビーバップ! ハイヒール」(木曜午後11時17分=関西ローカル)収録に、予定通りに臨んだ。11月28日と来年1月16日の放送分だった。徳井はコンビで、今月24日放送の同番組にも出演しており、予定通り放送の見込みだ。

徳井は福田充徳(44)とのコンビで、06年にM-1グランプリで優勝。活動拠点が大阪から東京へと大きく傾き、収入も大幅アップ。親しい関係者によると、徳井はその頃に、先輩芸人らが旧知の税理士を紹介されたようで、その後に個人事務所「チューリップ」(東京都世田谷区)を設立したとみられる。

徳井はこの日夜まで大阪市内で予定通りの仕事をこなし、吉本に対し「直接、公の場でおわびしたい」として、会見開催を強く望んだという。夜11時に行った会見では「怠慢により納税ができず、国民に迷惑と不快感を与え、申し訳ない」と謝罪した。