女優沢尻エリカ容疑者(33)と共同して合成麻薬MDMAを所持したとして、警視庁組織犯罪対策5課は26日、麻薬取締法違反の疑いで沢尻容疑者の知人でファッションデザイナー、30代の横川直樹容疑者を逮捕した。

横川容疑者は沢尻容疑者と交際、破局、復縁が伝えられている人物。芸能界を含む各業界に顔が広く、同課は入手先や、「薬物仲間」がいないかなど「横川ルート」にも関心を抱いている。横川容疑者に関する薬物情報を知っていた可能性がある一部芸能人らにも今後、捜査が広がる可能性が出てきた。

横川容疑者は、「NAOKI」などの名で、レゲエ関連などのファッションデザイナーとして活躍。自身が立ち上げたブランドは最近、大手百貨店で期間限定ショップができたり、外国人の有名アーティストが着るなどし、ファッション業界で存在感を発揮していた。

11年ごろから沢尻容疑者と交際。14年には沢尻容疑者の母親も交えた同居が報じられ結婚秒読みとも思われたが、今年9月には一部で破局報道があった。しかし「実際はくっついたり離れたりの“腐れ縁”的関係のようで、最近もクラブで一緒に仲間と盛り上がっている姿が目撃されるなど、事実上、復縁したと周囲は見ていた」(知人)との証言がある。 

薬物に関わる捜査関係者によると、横川容疑者や周辺はかなり以前から、マーク対象だったという。この関係者は「周辺に薬物のうわさがあるような人物がおり、その中には芸能人もいた。横川容疑者が警視庁に対し“完落ち”(全面的自供)すれば、供述次第では、沢尻容疑者以外の複数の有名芸能人の摘発につながっていく可能性も出てきた。沢尻ルートならぬ“横川ルート”は思わぬ広がりを見せる可能性がある」と指摘した。

横川容疑者の供述が注目される。