全国でもめずらしい「足の神様」として知られる服部天神宮(大阪府豊中市)の福娘が9日、大阪・中之島の日刊スポーツを訪れた。

来年1月9~11日の「豊中えびす祭」に向け、応募者約600人から選ばれた福娘35人のうち7人が金の烏帽子(えぼし)姿で商売繁盛と幸運を願う福鈴を振りながら「うーちましょ」「もうひとつせ」の掛け声とともに大阪締めを披露した。

同神社は福娘発祥の神社としても知られ、応募資格として大学生だけではなく、社会人、海外からの留学生にも門戸を開いている。親子二代の福娘となった近大2年、伊村結衣さん(19)は「母は大喜びです。寒い時期ですが、温かい笑顔で、みなさんに福を届けたい」と話した。

子どものころから福娘にあこがれていたという梅花女子大の滝花リカさん(20)は「幼いとき、丁寧に対応してもらった福娘さんの笑顔が忘れられません。今度は私が子どもたちにもやさしさを伝えたい」と意気込んだ。

米国から大阪学院大に留学意中のボレイン・スカイラーさん(20)は初めての着物姿を楽しみしていた。「おなかのあたりがちょっときついけど、すごくいい経験をさせてもらっています」。5歳のときから空手を始め、24年パリ五輪を目指している。

同神社の近くで育った近大の島田沙奈さん(19)は「地元の知り合いも多く参拝すると思います。みなさんといっしょに盛り上げていきたい」と本番への抱負を語った。