俳優で歌手の小林旭(81)の妻で、元女優の青山京子(本名・小林みどり)さんが12日午後6時45分、肺がんのため都内の病院で亡くなった。84歳だった。

青山さんは東京都出身。高校2年の時に東宝に入社し、52年の映画「思春期」で女優デビューした。代表作は54年公開の映画「潮騒」。ドラマでも活躍し、日本テレビ系「恋人」、テレビ朝日系「明治一代男・お先にごめん」などに出演した。約70本の映画、ドラマなどに出演した。

67年11月21日に、小林旭と結婚した。前年の8月に行われた芸能人ボウリング大会が出会いで、その後、お互いのパーティーなどに出席し合い交際に発展した。都内での披露宴には、石原裕次郎、吉永小百合、浜田光夫ら、小林とともに映画黄金期を支えるスターらが約300人出席した。小林は64年6月に歌手美空ひばりさんと離婚しており、2度目の結婚だった。

青山さんは取材陣に「子供は授かりものなので何人と聞かれても困ります。私は芸能界を引退しますが、結婚記事にさいてくださった新聞や雑誌のスペースを、主人の仕事の方に回していただくようにお願いいたします」と話した。小林は「僕にとって最高の女房になる女だと信じています」と話していた。1男1女を授かり、小林の活動を陰で支え続けた。

葬儀・告別式は23日午前10時から、東京・西五反田の桐ケ谷斎場で営まれる。喪主は小林旭(あきら)。