M-1グランプリ2019で第15代王者に輝いたミルクボーイの内海崇(34)駒場孝(33)が17日、NSC東京で、19年度に東京NSCに入学した約80人の生徒に特別講義を行った。

冒頭、ツッコミ担当の内海が「NSCに通っていないのでNSC時代の話とか聞かれても答えられません」とあいさつし、場を和ませてから始まった。講義はNSC生からの質問に答える形で進められた。

M-1グランプリに関する質問で、内海は「漫才をやっているときに審査員席の方見たら巨人師匠が『ぴよーん』って飛んで見えた」と会場での盛り上がり具合を明かした。駒場も「ネタに自信はあった。おもろいと思ったことをやるべき。自分からM-1に寄せるのではなく、M-1が自分らにやってくる」とアドバイスを送った。

本気でお笑いに向き合うと決めて、ネタ合わせの時間を取るために2人で同じバイトをしたが「私語厳禁というめちゃくちゃ厳しいバイトやった。しんどかった。ただ体力を奪われた」(内海)というエピソードや後輩の出番の前説でアイドルの格好をして大縄跳びをした苦労話に生徒は真剣なまなざしで聞き入った。

東京進出について質問されると内海は「全く考えていない。漫才を頑張っていこうと。年取るまで漫才を極めていきたい。完成したと思っていない。もっと面白くなるぞって思っている」と話し、駒場も「M-1の映像見返しても下手やな。こんな下手なんかって思った」。

講義を終えて駒場は「刺激もらいましたね。一番勢いがある。負けていられない」。内海も「楽しかったです。たくさん質問してくれた。駆け出しの頃を思い出しました。(若手の頃は)もっとはやく売れると思っていたし、人気出てキャーっていわれたかった。角刈りになるとは思っていなかった」と振り返った。

M-1優勝で大きく環境が変わった。年が明けても多忙な日々を過ごしていて、M-1決勝から休みはないという。ボディービルの大会で優勝する程の実力を持ち、トレーニングジムでバイトしていた駒場は「トレーニングできていないです。まずはお笑いに全力を。筋肉と相談しながらですね。このままだと夏ごろにはガリガリと角刈りになります」と笑わせた。

8年付き合っている彼女がいる内海は「3カ月連続で吉本からの給料が30万円超したら結婚すると言っています。3月25日ですね。4月12日が付き合って9年記念日なのでそっちでするかも」と笑顔で結婚宣言した。