俳優要潤(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~」(土曜午後11時40分)の25日放送の最終回の視聴率が27日、3・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と分かった。

初回から3・4%、3・3%、3・2%、2・1%、2・9%、2・8、2・3%だった。

名古屋地区は5・0%、関西地区は5・1%だった。

要が演じたのは、悪徳の汚名をものともせず、法外な報酬を取り、絶対勝訴のためにはどんな手でも使う、悪魔と呼ばれる弁護士・御子柴礼司。凶悪な犯罪の犯人の元少年Aという衝撃の過去を持っている。御子柴の事務所の事務員・日下部洋子をベッキー(35)が、対立する東京地検次席検事の岬恭平を津田寛治(54)が演じた。作家中山七里氏による弁護士御子柴礼司シリーズのドラマ化。

最終回で「大田区資産家夫殺し事件」が結末を迎えた。夫殺しの罪で起訴された実の母・成沢郁美(浅野温子)と、妹の梓(森脇英理子)を救うため事件を調べ続ける御子柴(要)。だが、マスコミに過去の事件を暴かれ、裁判の継続すら困難になっていく。御子柴は「弁護士を廃業する」と言い残して姿を消す。洋子(ベッキー)は何とか連絡を取ろうと試みるが、御子柴の行方は分からないままだった。

そんな中、事務所に弁護士の宝来(本村健太郎)がやってくる。御子柴に代わり郁美の事件を担当するというのだ。そんな勝手なことをと言う洋子に、宝来は御子柴に頼まれたのだと告げる。そのための金も受け取ったと。

御子柴は本当に廃業してしまうつもりなのかと困惑する洋子だったが、「先生は絶対に戻ってきます」と言って宝来を追い返す。そして新聞記者のあすみ(玄理)とともに郁美の事件を洗いなおす洋子。御子柴は必ず戻ってくる。その時までに少しでも弁護材料を集めておくために。

その頃、御子柴はひとりふるさとを訪れていた。自分が幼少期を過ごした場所。かつて陰惨な事件を起こし、家族を不幸に追いやった場所。そして被害者家族に永遠の苦しみを与えるきっかけとなった場所。

自分は生まれてこなければ良かったのだ。そう思う御子柴のもとに一本の電話が。敵対する検事・岬(津田)からだった。「逃げる気か? 君の帰りを信じ待っている人間がいるぞ」。罪とは何か、罰とは何か。御子柴の贖罪(しょくざい)が結末を迎えた。