NHKの新会長に就任した前田晃伸氏(75)が、27日、都内の同局で、就任会見を行い、政治との距離について語った。前田会長は「与党とも野党とも等距離でやる。どちらにも偏らないのが私の信念」ときっぱりと語った。

また、大河ドラマ「麒麟がくる」についても言及。「何となくいいなという感じがした」と語ると、具体的には色の使い方などが良かったと説明。さらに「テーマが明智光秀の、ある意味、よく分からない前半生についてドラマ化している。過去の光秀の描かれ方とは違うのではないかという点で興味がわいた」と語った。

さらに、昨年大みそかの紅白歌合戦にも言及。「初めて最初から最後まで、気合を入れて見ました。私みたいな年配だけでなく若い人も見る番組。どの世代の方が見ても楽しいなという番組にしていただきたい」と語った。視聴率には「いい番組を作れば上がるし、いい番組を作らなければ下がる。そういうことではないでしょうか」とした。