自宅マンションで合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた女優沢尻エリカ被告(33)の初公判が、31日、東京地裁で開かれる。昨年12月6日に保釈された際に姿を見せておらず、初公判が逮捕後の“第一声”となる。

起訴状によると、昨年11月16日に東京・目黒区の自宅マンションで、カプセルに入ったMDMAを含む粉末約0・19グラム、LSDを含む紙片約0・08グラムと液体約0・6グラムを所持したとしている。同12月6日に起訴され、直後に保釈保証金500万円を納付して保釈され、その後、新宿区内の総合病院に入院した。これまで沢尻被告は同病院に入院し、家族や事務所関係者らのサポートを受けながら、薬物治療に取り組んできた。関係者によると、初公判の情状証人は、担当医師が務めるという。

逮捕時の尿鑑定で、MDMAやLSDなどの成分は検出されていなかったが、捜査関係者によると、沢尻被告は所持を認め、「これまでに大麻やLSD、コカインも使った」と供述していたという。また、共同してMDMAを所持したとして逮捕された沢尻被告の知人で、ファッションデザイナーの男性も不起訴処分となったが、初公判で自らの口から薬物使用の実態など、どんな言葉が語られるのか、注目が集まる。沢尻被告は初公判でも起訴事実を認める見込みで、即日結審すると見られる。