吉田鋼太郎(61)阿部寛(55)が14日、彩の国さいたま芸術劇場で、舞台彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾「ヘンリー八世」の初日公演に出演した。同作は1998年に芸術監督蜷川幸雄氏のもと始まったシェークスピア・シリーズを、17年12月から吉田が演出を引き継いだもの。

ヘンリー八世役には、本シリーズで「シンベリン」「ジュリアス・シーザー」にも主演した阿部寛が登場。5年ぶりの舞台出演となる阿部が、絶対的存在感で「英国王室史上、最もスキャンダラスな王」を演じる。

阿部や吉田の他にも舞台初挑戦となる金子大地(23)のほか、宮本裕子(50)、山谷花純(23)、谷田歩(44)など実力派キャストが集結した。

初日を迎えるに当たり、演出も担当した吉田は「非常に面白い芝居になったと確信しています。目指していた理想的なシェークスピア上演の形が出来たと思います」と自信を見せ、主演の阿部は「これまでみんなで一生懸命に稽古をしてきて、ようやくお客さまの前で演じることができます」と意気込みを語った。