尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(73)が、神戸市の「こども家庭センター」(児童相談所)で当直業務を請け負うNPO法人の男性職員が真夜中に小学6年の女児(12)を追い返した問題について、「基本的心構え 子ども観が粗雑ではないでしょうか!」と非難した。

尾木氏は19日、ブログを更新。「なんてことでしょう! 虐待されて家追い出され、やっと児相に助け求めてたどり着いたのにインターホン越しに『交番に行って!』と追い返したというのです!」と、児相職員の対応に触れ、「児相の問題が何時も指摘され どこも改善に取り組んでおられる最中に ほんのお一人の冷たいマニュアルに反する対応でも少女に何かあればどうするのでしょうか? 基本的心構え 子ども観が粗雑ではないでしょうか!残念 悲しいです!」と憤った。

市によると、女児は10日午前3時25分ごろ、センターのインターホンを押して「家を追い出された」と申告。だが、NPO法人「社会還元センターグループわ」の男性職員はインターホンの画面だけを見て「警察に相談するように」と告げて追い返した。女児は約15分後に近くの交番を訪れ、警察から「児童虐待がある」と連絡を受けたセンターが午前5時半ごろに改めて保護した。