ラジオ文化放送の松島茂(まつしま・しげる)アナウンサーが23日午前7時20分に肺腺がんのため、入院していた都内の病院で亡くなった。47歳。24日、同局が発表した。

松島アナは1994年(平6)に文化放送入社。プロ野球中継「文化放送ライオンズナイター」の看板アナウンサーとして西武ファンの間でも人気だった。丹念な取材と落ち着いた語り口で西武の現役選手、OBからも信頼されていた。「岩本勉のまいどスポーツ」(月曜午後6時)なども担当。元日本ハムの岩本氏との軽妙な掛け合いでプロ野球の醍醐味(だいごみ)を多角的な視点で伝えていた。

昨年10月に息苦しさを感じるなどの体調不良が続いたため、検査したところ病気が判明。実況としての仕事は10月22日の日本シリーズ第3戦(ソフトバンク-巨人)での担当が最後となった。スタジオでの仕事は11月25日の「岩本勉のまいどスポーツ」での出演を最後に12月から療養していた。

松島アナは12月3日のツイッターで「私少々体調を崩してしまいまして、お休みをいただいています。しっかり体のメンテナンスをして又放送マイクの前に戻ります」(原文)と報告していた。

通夜は27日午後6時30分から埼玉県川口市川口2・14・1「セレモニー川口ホール」で、葬儀は28日午前10時30分から同所で営まれる。喪主は妻・松島早苗さん。

東京・浜松町にある文化放送本社2階でも25日から一般向けの記帳台を設置する。