稲垣吾郎(46)が3月4日放送分から、NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜午前8時)に登場する。ヒロイン戸田恵梨香(31)の息子の主治医役。朝ドラは、中学生だった89年前期「青春家族」以来。俳優としての「原点」になった「朝ドラ」への思いを語った。

「30年前のご縁もありますし、光栄なこと」。草なぎ剛、香取慎吾と「新しい地図」を組んでから、初の連ドラに感謝した。今回は医者役も「白衣を着たがらない。でも着ないと気持ちが…コスプレって大事」と笑わせるが、難病と闘うヒロイン親子の支えになる。

「物語の中で後半、生きる希望を与える医師になれればと思います」

戸田らは昨春の収録開始から、ほぼ10カ月。「僕、転校生みたいなんで。ヒロインって大変。僕も(連ドラ主演経験は)ありますが、その人にしか見えない景色がある。支えになる存在でいられたら」。稲垣吾郎としても支える覚悟だ。

朝ドラの重みも知る。「青春-」では「芝居の道に進みたいと思わせてもらった」。父親役の橋爪功にアドリブで受話器越しにセリフを言い、採用された。「1人の俳優として認められた気がした」。俳優・稲垣吾郎の出発点になった。【村上久美子】

※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀