元NHKアナウンサーの塚本堅一氏(42)が1日、都内で開かれた厚生労働省主催の「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に出席した。

16年に危険ドラッグを所持したとして医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕された塚本氏は、イベント全体の総合司会を務めた。

オープニングトークで依存症啓発サポーターを務める古坂大魔王(46)からのビデオメッセージを紹介し、「依存症を知ることが大事」と語った。

元プロ野球選手の清原和博氏(52)や元俳優高知東生(55)元うたのおにいさんの杉田あきひろ(54)とのトークショーでは「清原さんの密着番組をみて清原さんもがんばっているから私もがんばろうと思った。そういうマスコミの役割を忘れないでほしい」と元アナウンサーらしく訴えた。

さらに「去年の清原さんの顔、表情を見返して欲しい。いろんな表情が出てきた。どうしてそうなったのかを考えて欲しい」と続けた。

自身の社会復帰について「もがいていた。自分だけではできなかった。逮捕前のつながりではない人達が、これだけ応援してくれる。見えてくる景色が変わってくる」と周囲に感謝した。

またイベントが行われた神田明神ホールについて「逮捕される前、最後に出たのが神田明神の中継。翌々日に逮捕されました。そういう意味で縁のあるところに来ました」と話し、「(逮捕の)前日は山梨の温泉にいてゆっくりしていました」と逮捕時のエピソードを明かした。

同イベントはアルコールやギャンブル、薬物など依存症に対する正しい知識の啓発と、依存症への偏見などの解消を図り、適切な治療の必要性の理解を深めてもらおうと実施された。