新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、4月初旬に予定されていた公開が延期された米映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(キャリー・ジョージ・フクナガ監督)の、日本での公開日が11月20日に決まった。配給の東宝東和が11日、発表した。

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、既に英国での公開日が11月12日、全米公開が同25日と、全世界公開の延期が決まっていた。東宝東和は「(製作の)MGM、ユニバーサルならびに本作のプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリにより全世界の映画興行における状況を検証し、熟慮を重ねた結果、延期することを決定致しました」と事情を説明していた。

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、興行収入約30億円を記録した前作「スペクター」から5年ぶりのシリーズ最新作。06年の21作目「-カジノ・ロワイヤル」から5作でジェームズ・ボンドを演じ、海外ではこれが最後の出演と報道されるダニエル・クレイグが主演し、18年の「ボヘミアン・ラプソディ」で米アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックがシリーズ最凶の悪役を演じる。主題歌には、本年度のグラミー賞で史上最年少18歳で主要4部門受賞、5冠の快挙を達成したビリー・アイリッシュが起用された。