作家の村上春樹氏(71)がDJを務めるTOKYO FM「村上RADIO」の第13回が、26日午後7時から同系で放送されることが6日、同局から発表された。

タイトルは「村上RADIO~言語交換ソングズ」で、英語の名曲の日本語カバーや、その逆の日本の名曲の英語カバーなど「原曲とは異なる言語で歌われている楽曲」を、翻訳家でもある村上氏が自らチョイス。歌詞を訳して歌うことの難しさと面白さの解説、そして異なる言語への訳詞だけでなく異なるジャンルの音楽への昇華がなされた名曲もあり、同氏ならではのユニークな解説で楽しめる55分番組となる。

村上氏は同局を通じてコメントを発表した。

村上氏 「村上RADIO」今回は「言語交換ソングズ」という特集です。日本の歌手が外国語の歌を日本語で歌う、外国の歌手が日本語の歌を外国語で歌う。そういうものの中から興味深いもの、楽しいものを選んでみました。歌詞の言語が変わると、音楽自体の印象もずいぶん変化します。面白い効果が生まれ、これまでにはなかった魅力が見えてくることもあります。今回はそういうイクスチェンジをまとめて楽しんでいただければと思います。けっこう変なのもかかりますよ。

TOKYO FMでは、12日午後7時から、2月26日に放送した「村上RADIO~ジャズが苦手な人のためのジャズ・ヴォーカル特集」を再放送。さらに19日午後7時からは「村上RADIOプレスペシャル」を放送する。番組内では、寄せられたリスナーからの感想に村上氏自身が答えるコーナーがあるほか、村上氏の新刊「猫を棄てる--父親について語るとき」刊行にあたっての情報もあるという。

「村上RADIO」は、村上氏がラジオDJに挑戦し、自ら選曲も担当する特別番組シリーズで、これまで12回放送されてきた。18年8月5日に放送された第1回「RUN&SONGS」では、同氏が走っている時に聴いている音楽を集め、紹介した。また19年6月26日には、都内で番組の公開収録として、作家活動40周年記念ライブ「村上JAM」を開いた。