絵本作家やビジネス書作家など多方面で活躍するキングコングの西野亮廣(39)が、新型コロナウイルスによる自粛要請が続く中で営業を再開する店舗について「追い込むような世界であって欲しくありません」と訴えた。

西野は4日、ブログを更新。緊急事態宣言の延長で「『コロナの感染拡大を防ぐ為に、これまで、なんとか店を閉めてきたけど、これ以上は無理だ』と悲鳴をあげている店舗のオーナーさんは少なくないと思います」と指摘し、「その中には、『理容室』や『美容室』のオーナーさんもいるはずで、緊急事態宣言の休業要請の対象から外れていた彼らは、そもそも営業を続けることができたのに、『感染拡大を防ぐためにウチは営業しない!』という正義をお客さんや従業員に伝え、これまで休業を続けてきたと思います。その中には、営業を続けている他の美容室を叩いてしまった人もいるかもしれません。今、気がかりなのは、その人達のこと」と、営業を自粛している理容店や美容室などの一部店舗に言及した。

そうした店舗について「きっと、『今さら、『さすがに、このままだと店が潰れるので、やっぱり営業を再開します』とは言えないよなぁ…』というのが本音だと思います。営業を続けている他店舗を口撃してしまったのなら、尚のこと。1ヶ月前に他人に投げた言葉がブーメランとなって自分に返ってくるのは、目に見えているので」と、店主の胸中を推察した上で、「正解なんて分かりませんし、正解があったとしても、毎週のように正解が変わっているのが現状です。考えが変わって当然ですし、たくさんたくさん悩んで下した『一つ前の決断』が間違いだったとも思いません。『休業要請の対象から外れている』という中で、『悩んで悩んだ末に営業を続けた店』も、『悩んで悩んだ末に休業を決定した店』も、きっと正しくて、そして…『悩んで悩んだ末に休業を決定したけど、やっぱり営業を再開する店』も正しいと思います」と私見を述べた。

方針を変更して営業再開する店舗に対し「『なんだよ。前までと言ってることが違うじゃないか!』と追い込むような世界であって欲しくありません。舵が切れない世界なんて息苦しいじゃないですか」とし、「この1ヶ月間、営業を続けたことによって散々口撃された店からすると、『ふざけんなよ!』と思うこともあるかもしれませんが、今回の敵は、身内同士で小競り合いをしながら倒せる相手ではありません。方針を変更せざるをえなかったオーナーの痛みを想像し、寄り添ってあげて欲しいです」と呼びかけた。