新型コロナウイルスの感染を公表し、肺炎で入院したフリーアナウンサー赤江珠緒(45)が6日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」(月~金曜午後1時)にメッセージを寄せ「赤江珠緒です。いろいろと、ご心配をおかけしましたが、この度、退院となりましたので、取り急ぎご報告いたします」と、退院したと明らかにした。

その後、同番組が公式サイトで「追記」と題し、赤江からのメッセージの追加文を公表した。

「今回、自分自身が患者となり、医療現場の最先端の臨床医の方々の声があまり世の中に出ていない現状を感じました。報道する側も、自宅待機、病室にも誰も近づけないという特異な病いの現状が、これまでとは違う事態を引き起こしているのだと思います。出来れば、現場の方々の声が、広く伝わる事を願いながら、今回助けて頂いた医療現場の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました」

赤江は4月16日の同番組で、テレビ朝日系報道番組「報道ステーション」で総合演出を担当している夫の感染を公表。同18日には番組公式サイトを通じて、PCR検査の結果、自身も陽性の結果が出たこと、15日から発症して自宅で療養中であること、2歳の娘はPCR検査の結果、陰性だったことも公表した。

夫が11日から発症したため、同日から家族そろって社会活動を一切止めており、13日から同番組への生出演も控えた。TBSラジオがある東京都港区赤坂のTBS放送センターにも、9日を最後に来社していなかった。その中、赤江は4月15日に発症し、その後、医師の勧めでエックス線と血液の検査を受けた結果、肺炎と診断され、発症11日目の4月25日に入院していた。

赤江は番組に随時、メッセージを寄せて、自らの体と家庭に起こった出来事を紹介。さらに1日夜に同局で放送された「荻上チキ・Session-22」(月~金曜午後10時)にもメールを寄せ、アビガンを投与され「肺の状態が改善しています」と報告した。その上で、アビガンが投与される人、されない人がいることに臆測が飛び交っていると指摘し、アビガンを使用できるのは、アビガンの研究を行っている機関に研究対象グループとして申請した病院だけだと説明。ジャーナリストとして、入院した病院でも取材を続けた姿勢が反響を呼んでいた。

今後については、番組に寄せたメッセージの中で「この後、しばらくは自宅療養をしながら、体力の回復を目指します。皆様、本当にありがとうございました」とした。