暴行容疑で現行犯逮捕されたナイジェリア出身のタレント、ボビー・オロゴン容疑者(54=本名・近田ボビー)の妻(46)が17日、埼玉県内の自宅で報道陣に対応し、長年にわたりオロゴン容疑者から「DVを受けてきた」と主張した。

この日午後、子どもらと姿を見せた妻は、報道陣を前に「長年、夫からはさまざまなDVを受けてきました。それはまるで家庭内という狭い空間で弱い者いじめをされているような状態」と語った。

オロゴン容疑者は、妻のほおを指先でたたいたなどとして16日に逮捕された。妻は「昨日のことは警察にすべてお話ししました」とした上で「夫からの嫌がらせ」があったとし、「ガスを止められたりして。他にも『この家を売りたいから今すぐ出て行け。それに協力できないのであれば眠れなくしてやる。そうじゃなければ離婚届をとっとと書いて渡せ』」などの発言があったと話した。「そういったことが長年たくさんあって、ずっとそれを我慢してやってきた」とし、「申し訳ないんですけれども、私はこの事実をお伝えしたくてお話ししました」と声を詰まらせながら訴えた。報道陣の「離婚などは考えていらっしゃいますか?」との質問には無言で会釈して自宅に戻った。

夫妻の結婚生活は約20年におよび、2男3女をもうけている。近所では家族仲は良いと見られていた。

オロゴン容疑者は警察の調べに「暴力はやっていない」などと容疑を否認している。