NHKは9日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、4月1日から収録を一時休止していた、長谷川博己主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の撮影を、30日から東京・渋谷の同局放送センター内スタジオで再開すると発表した。

収録にあたっては、感染防止のための制作マニュアルに基づき、撮影などを行うとした。第21回の放送を持って一時休止する放送の再開時期については、収録再開の状況を見ながら判断するとした。

NHKは、5月27日に定例の放送総局長会見が中止となったことを受け、ラジオ・テレビ記者会が提出した質問に書面で答えた中で「収録再開の検討を進めているが、現時点では未定です。放送再開については再開後の収録状況をみながら検討していきます」と回答していた。「麒麟がくる」は全44話で、中断期間が長くなると、年内に放送が終了しない可能性も出ていたが「収録を再開することに注力し、(放送回数は)再開時期と合わせて検討します」と答えていた。

長谷川は同局を通じて「撮影再開の目処は立っており、その日に向かいスタッフ。キャスト一同、安全面を十分考慮した上で準備しております。全44回、何とか放送していきたいと思っておりますので、今後の『麒麟がくる』明智光秀ミステリーの顛末(てんまつ)を、楽しみに、どうかおおらかなお気持ちでお待ちいただければと思います。皆様の健康とともに、麒麟がくる日を願って」などとコメントを発表した。

また朝の連続テレビ小説「エール」と「おちょやん」については、収録再開に向けての準備を進めているとした。