新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた米映画「ジュラシック・ワールド」シリーズ第3弾となる「ジュラシック・ワールド/ドミニオン」の撮影が、英ロンドンのパインウッド・スタジオで再開されることが決まった。米ABCテレビによると、パンデミック後に英国で撮影が再開される最初のメジャースタジオの作品になるという。同作は2月25日にクランクインしたものの、その直後に感染拡大を受けて製作の米ユニバーサル・ピクチャーズが3月中旬に無期限で撮影延期を決めていた。報道によると、主演の俳優クリス・プラットと女優ブライス・ダラス・ハワードは近日中に渡英し、2週間の自己隔離を行った後に撮影準備に取り掛かるため、撮影開始は7月第2週目になる見込みだという。

再開に当たっては、全ての出演者とスタッフが撮影前に検査と公衆衛生上のトレーニングを受けることが義務付けられている他、検査で陰性であることが証明されない限り入れないグリーンゾーンを設けるなど厳しい感染予防対策を行うという。2015年に公開されて世界中で大ヒットした「ジュラシック・ワールド」とその続編「ジュラシック・ワールド 炎の国」(2018年)に次ぐ本作は、2021年6月に全米公開を予定している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)