吉本新喜劇座長スペシャルコントが21日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催され、新喜劇はコントから公演を再開させた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月2日から公演を中止していたNGKは19日から観客を入れて再開。客席を858席から112席に限定するなどの対策を取っている。漫才はコンビの間にアクリル板を立て、マイクを2本にして行っているが、通常15人ほどで行う新喜劇は再開を見送っている。本来の上演時間は45分ほどだが、約15分間、コントで観客を楽しませた。

この日の2回目公演では、小籔千豊(46)川畑泰史(53)吉田裕(41)宇都宮まき(38)もりすけ(34)が出演。舞台の端から端までを使って、十分な距離を保ち、おはらいネタを披露した。小籔は「小籔晴明」役で出演。使用した棒やひしゃくは長さがあるものになっており、離れたところからもおはらいができるようになっていた。川畑、吉田、もりすけも十分な距離を空けて座っていた。セットも最小限で、背景は畳の部屋の映像が映し出された。

観劇に訪れた20代の徳島在住の女性は「おもしろかった。距離を取っていた分、端っこまできてくれた。左端にいたけど、吉田さんが前にいた」と満足した様子だった。

また、この日、京都・よしもと祇園花月では、7月4日から無観客有料配信で再開すると発表。4日は「銀シャリ、RGの2時間うまいことを言い続けるイベント・配信版」、5日は「祇園笑者~野性爆弾・くっきー!×天竺鼠・川原~」と「天竺鼠・川原presentsマシンガン大喜利」を配信する。同劇場は7月に9周年を迎える。