テレビ朝日弘中綾香アナウンサー(29)が同局連続ドラマ「真夏の少年~19452020」(31日スタート、金曜午後11時15分)にレギュラー出演するという。

高校生と、現代にタイムスリップした軍人の交流を描く青春物語で、弘中アナは博多華丸演じる軍人の帰りを待つ妻を演じる。最近はドラマ「M~愛すべき人がいて~」の劇中の看板広告に登場したり、「BG 身辺警護人」の第1話にゲスト出演していたが、いよいよ連ドラレギュラー。アナウンサー役やリポーター役ならともかく、現役の局アナが役をもらって連ドラレギュラーというのは、これまで聞いたことない。

この話は弘中アナが進行を担当した同ドラマのヒット祈願イベントで明らかになったが、発表の瞬間、本人は恐縮しきりで「笑っていただいて結構です。夫を待つ昭和のよき妻を演じているので、ぜひご覧ください」と話していた。

バラエティーの色は強いが、認知度で言えばテレ朝の看板アナと言って差し支えないだろう。10月からは新バラエティー「あざとくて何が悪いの?」(午後9時55分)と「ノブナカなんなん?」(午後9時25分)もスタートする。どちらも単発からレギュラーに昇格した番組だが、「あざとくて-」は共演の田中みな実とともに“あざとカワイイ”彼女のキャラクターが前提になったものだし、千鳥のノブとツッコミ役を担う「ノブナカ-」は、キレ味鋭い彼女のコメント力を期待しての配置だろう。

2年前、「激レアさんを連れてきた。」でブレークした際にインタビューしたが、報道、情報、スポーツなど未経験ジャンルへの意欲も見せつつ「自分がやりたいと思うことより、その道の方が適性があると思ってくれたものをやった方が、芽が出るんじゃないか」と控えめに語っていた。原稿読みをベースとした王道アナとはまた違う道だが、個性をここまで出して受け入れられていること自体が珍しいと思う。

当時、「あまり自分の適性がどこにあるのか分からない」「自分に自信がないんでしょうね。取られ待ち、オファー待ち? 適性あるの何かありますかー? みたいな感じです」と方向性に悩むようなコメントも残していたが、今やこの活躍ぶり。どのアナウンサーにもまねできない道を切り開いている。