4月10日に亡くなった大林宣彦監督(享年82)の最新映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(7月31日公開)に出演する女優の常盤貴子(48)が、公開初日を迎えたことを大林監督に報告した。

常盤は1日、インスタグラムを更新。「大林宣彦監督の最後の映画が今日から公開だというのに、密を避けるため、舞台挨拶も出来ないことが、仕方がないと分かってはいても、やっぱり寂しくて」との思いをつづり、「せめて監督に、初日のお祝いをお伝えしたく、『お線香をあげに行かせてもらおうと思ってるんだ』と石田ひかりちゃんに話したら…一緒に来てくれることになり、ふたり揃って、監督に『海辺の映画館・キネマの玉手箱』公開初日のお祝いをすることが出来ました」と、女優石田ひかりとともに大林監督の仏前で撮った写真をアップした。

石田は同作には出演していないが、大林監督の代表作のひとつ、1991年公開の「ふたり」で映画初主演。常盤とは7月21日に放送されたTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」で初めて対面し、大林監督にまつわる思い出話に花を咲かせた。

常盤は「ひかりちゃんが主演の大林映画『ふたり』に憧れていた私に、こんな日が来るなんて 監督が引き合わせてくださったこのご縁…感謝です」としみじみ。また、「監督の奥様、プロデューサーでもある恭子さんが話してくださった、監督は、最後、毎日毎晩、同じ言葉を言っていた、と。『みなさん、ありがとう。お疲れ様』 監督の代わりに…お伝えしておきます」と記した。