昨年10月に婚約を発表していた大相撲の高安(30=田子ノ浦)と演歌歌手杜このみ(31)が、7月上旬に結婚していたことが6日、分かった。この日、杜が日刊スポーツなどの取材に応じ、現在妊娠4カ月で、来年2月ごろに第1子を出産予定であることも明かした。

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先の7月場所で10勝5敗と、昨年7月の名古屋場所以来、1年ぶりの勝ち越しを決めた高安の活躍の裏には、内助の功があった。昨年10月に、約2年間の交際をへて婚約を発表。高安のけがやコロナ禍もあり、結婚時期については“待った”の状態だったが、6月中旬、杜のおなかに新しい命が宿ったことが判明した。杜は「もともとこの時期に結婚と思っていたのですが、場所前の大安の日に結婚しました」。都内の区役所に、2人で婚姻届を提出したという。

高安は大関だった昨年名古屋場所は勝ち越すも、その後は故障が相次ぎ、番付も幕内下位にまで落ちた。夫婦となり、初めて一緒に迎えた7月場所の15日間では、毎日バランスを考えた食事を用意するなどサポートし、高安は優勝した照ノ富士(28=伊勢ケ浜)に土をつけるなど勝ち越し。杜もおなかの子どもと、テレビで応援していたという。

挙式・披露宴は未定だが、7月場所後には白無垢(むく)姿で写真撮影も行った。ともに子ども好きで、性別はまだ分からないものの、杜は「男の子だったらお相撲さんになってもらいたいけど、その代わり女の子だったら、演歌歌手にするからねと言っています。最近は相撲甚句を聞かせています!」。師匠の細川たかし(70)にも電話で報告。「産休中は何も考えずに休んで、また頑張ろうね。おめでとう!」と祝福されたという。

今後は体調を見ながら仕事を続け、出産後も歌手活動を行っていく。杜は「しっかりと支えていけるように、できる限りの努力は全てしていきたいと思います」。高安も「無事に生まれてきてくれるように、できる限りサポートしていきます。皆様に恩返しできますように夫婦で力を合わせて頑張りますので、今後とも応援のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントした。

◆高安晃(たかやす・あきら)本名同じ。1990年(平2)2月28日、茨城・土浦市生まれ。05年春場所で初土俵、10年九州場所で新十両昇進、11年名古屋場所で新入幕。13年秋場所で新三役、17年名古屋場所で大関に昇進。優勝次点は4回。三賞は殊勲賞3回、敢闘賞4回、技能賞2回。金星4個。家族は父栄二さんとフィリピン人の母ビビリタさん、兄1人。187センチ、172キロ。

◆杜(もり)このみ 1989年(平元)7月2日、札幌市生まれ。4歳から小路(こうじ)流民謡尺八道鴎嶋軒(おうとうけん)三代目家元の松本晁章氏に師事し民謡を学び、数々の全国大会で優勝。小路流民謡道師範、民謡三橋流名取(三橋このみ)。13年5月に「三味線わたり鳥」でデビューし、日本レコード大賞新人賞を受賞。17年に同賞の日本作曲家協会選奨受賞。最新曲は「郷愁おけさ」。157センチ。