英ミュージシャンでヘビーメタル界の帝王と呼ばれるオジー・オズボーン(71)の妻でマネジャーのシャロンさん(67)が、7日に放送されたドキュメンタリー番組「ザ・ナイン・ライブズ・オブ・オジー・オズボーン」の中で30年以上前に首を絞められてオジーに殺されそうになったと衝撃の告白をして話題となっている。

シャロンさんによると事件が起きたのは英バッキンガムシャーに住んでいた1989年のことで、3人の子供たちを寝かしつけて本を読んでいたところ部屋に入ってきて、ソファの反対側に座ったオズボーンから「お前に死んでもらうことにした」と言われ、直後に突然襲われて首を絞められたという。

「ソファの反対側に座っているのは、私が知っている夫ではなかった。目つきがおかしくて、全てを閉ざしている感じだった」とシャロンさん。床の上に倒されてオズボーンが馬乗りになっている中でテーブルの上にあった緊急時用のパニックボタンに手が触れたのでそれを無我夢中で押していたら、気が付いたら警察がいたと振り返った。

オズボーンは薬物を使用していた影響で記憶が全くなく、朝起きたら刑務所にいたと当時の状況を説明。「警察官になぜ自分はここにいるのか聞いたのを覚えている。罪状を読み上げて欲しいかと聞かれ、ジョン・マイケル・オズボーン、あなたは殺人未遂容疑で逮捕されたと言われた」と明かした。オズボーンはその後、半年間にわたって薬物依存症の治療を受けるために施設に入所。シャロンさんは離婚も考えたというが、「彼がいない間、とにかく寂しかった」と語り、子供たちにとって、そして自分自身にとって何がベストなのかいろいろ考えた末に離婚しない道を選択したという。

長年にわたって薬物依存症を患っていたオズボーンは過去のインタビューで病院に搬送される途中で2回心臓が止まったことがあると明かしていたこともある。また、13年には再びアルコールと薬物に溺れる生活を送るオズボーンに嫌気がさしたシャロンさんが家を出て別居。薬物とアルコールを断ったことを機に再び一緒に暮らすようになるなど、2人はこれまで幾度となく離婚の危機を乗り越えてきた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)