小栗旬(37)星野源(39)が29日、映画「罪の声」(土井裕泰監督、10月30日公開)の完成報告会に出席した。未解決事件を追う記者と、子供の頃に事件に関わったかもしれない市井の男を描いた。

本格的な共演は初めての2人。小栗は「いろんな時間を過ごして、星野さんを知って、今では時々食事に行く。うれしい出会いでした」と話した。星野が「小栗君は現場にそっといる人。僕もそうで2人でぼそぼそしゃべっていました。一気に好きになりました」と言うと、小栗も「僕も好きになりました」と応じた。

2人がオファーを受けたのは4年ほど前。星野は、小栗の新聞記者役について「小栗君がやるんだと聞いて、フレッシュな感じがした。普通のおじさんなんですよ。挫折を経験していて、人の気持ちを考えられる。でもパッと見、普通のおじさん」と言うと、小栗は「はい、普通のおじさんです。この撮影の時はおなかにちょっと(ぜい肉が)乗っているくらいでした」と笑った。

豪華な出演者も話題で、小栗は宇崎竜童(74)との共演を振り返り「倍の人生を生きている先輩が、こんなに生き生きしているのを見て、僕はもう1回人生を体験できるんだと思って、すごく勇気をいただいた。とてつもなくかっこよかった」と話した。

原作者の作家塩田武士氏も出席し「試写室で見た後、打ちのめされた。待ちに待った重厚名社会派作品が誕生して、胸が熱くなりました」と感激していた。