歌舞伎俳優片岡愛之助(48)が9日、東京・ロイヤルガーデンカフェ青山で「ぽすくまのおきにいり~期間限定コラボカフェ~」オープン記念イベントに出席した。11日まで期間限定で営業する。

マスク、ポケットチーフ、ピンバッジ、ネクタイ、時計と、日本郵便のキャラクターぽすくまのグッズを身に着けて登場した愛之助は、自身のお気に入りグッズとして、自分で掘った落款を持参。「ステイホームの時に自分で掘りました。石なんで硬くてえらい難しかったけど、お気に入りの一品です」。落款に朱肉を付けて、ポストカードに押して「愛之助」の文字を披露し「すごく夢中になって、時間を忘れました。今まで、何かを製作するような時間はなかったけど、改めて自分を見つめなおす時間ができて有意義でした」と振り返った。

先月27日に放送された最終回が32・7%%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録した、TBS系連続ドラマ「半沢直樹」では、オネエ言葉の金融庁検査局主任検査官の黒崎駿一を演じた。「一段落つきましたね。今日もグレーのスーツに赤いネクタイと、あの役柄みたいな感じ(笑い)。舞台をやりながら、半沢をやり、もう1つのドラマをやっていて、昨日クランクアップしました」。

忙しい日々の中でも、大切にしている事がある。「ありきたりの言葉になってしまうんですが『一期一会』。歌舞伎以外だと初めて会う人が多い。初めて会って、お稽古して、完成してお客さんも、視聴者とも一期一会。歌舞伎も一期一会。それと人とのご縁。後々、つながっていったりするので、大切にしてますね」と話した。

仕事へのモチベーションを保つコツについては「楽しむって事ですかね。あまり、仕事を仕事って思っていない。今日も楽しくお話ししているところに、たまたまカメラがあるという感じ」。心掛けているのは「朝、早めに入る」こと。「2時間前にね。現場に入っちゃうと(スタッフに)迷惑が掛かるんで、現場の近くにいる。(進行が)巻いたら、すぐ入れるように。近くのカフェに入ってリセットしています」。周囲の目については「アイドルじゃないですから(笑い)。そんな騒ぎにはなりません。サインとかには応じますが」と話した。

今年は新型コロナウイルス感染拡大で、自粛を余儀なくされた。「休みなく舞台に立てることが、いかにありがたかったか身に染みました。舞台を、また開ける時、いいのかと悩んだけど、歌舞伎座の幕が開いた瞬間、聞いたことのない、すごい拍手でした。人数は普段の半分くらいだったけど、3倍くらいあった。泣きそうになりました。涙を流してくださる人もいて、待っててくださる人のためにも頑張らないとと思いました。ありがたかったですね」と振り返った。

イベント途中で、ぽすくまちゃんが登場して愛之助に「僕も愛之助さんみたいに愛されるように頑張ります」と手紙を渡し、愛之助の似顔絵もプレゼントした。まつげと口角が上がったところがぽすくまに似てると言われると、愛之助は「うれしいですね。飾っておこう」と笑顔を見せた。

その後は、ぽすくまお気に入りのオープンサンド、ぽすこぐまお気に入りのパスタやデザートを試食。愛之助は「おいしい、絶妙なバランス。見た目も味もいい。お子さんは喜んでくれるんじゃないですか。友達とか彼氏、彼女、そしてお子様連れで来てください」と呼びかけた。