落語家桂文枝(77)が9日、大阪府立江之子島文化芸術創造センターで、画家の黒田征太郎氏(81)の展覧会「絵で行けるとこ 黒田征太郎展」(9~31日)のオープニングイベントに出演した。

2人は古くからの知り合いで、表現者としてお互いを尊敬しあっているという。トークセッションでは、絵本や大阪などについて笑顔でトークを展開した。

関西では、大阪・天満天神繁昌亭、神戸新開地・喜楽館、淡路島・波乗亭といった寄席があり、文枝も開場に尽力。文枝は「梅田にも作りたい」と明かし、「壁には黒征さんに絵を描いていただけたら」とリクエストした。

文枝は黒田氏の活躍に「黒征さんそのものが才能。こういう人はなかなかいないんじゃないかな。こういうふうに生きるのはすばらしい」と称賛。「いつか黒征さんを落語にしたい。この人生、今の生き方…。その落語から絵がお客さんに見えてくるようなものができれば」とも語った。

81歳の黒田氏に、文枝は「こんな81歳いてまへんで」。自身が81歳になったときは「こんな感じになりたい。81歳で好きにいろんなものに縛られずに」と話した。

同展覧会は、大阪の魅力を発信する「大阪文化芸術フェス」のひとつ。文枝は「大阪が一番ええと思ってる。落語家として大阪のことを発信するのはよかったなと。大阪弁は人間の言葉として最大級の表現」とコメントした。