女優の土屋太鳳(25)が、中学生時代に映画「釣りキチ三平」に出演した当時を振り返り、共演した俳優の故・渡瀬恒彦さんや、20日に亡くなった原作者の矢口高雄さんをしのんだ。

土屋は26日、インスタグラムで矢口さんの訃報に触れるとともに、2008年公開の同映画に出演した当時を述懐。オーディションで主人公・三平三平の幼なじみ、高山ユリ役に抜てきされるも「私がゆりっぺでいいのか、不安に思ってもいました。なんせ演技初心者すぎて『アドリブ』という言葉の意味さえ私は知らなかったんです」と振り返った。

「そんな不安を優しく楽しく見守って下さったり励ましてくださったのが三平一平役を演じられた渡瀬恒彦さん、そして原作コミックを生み出された矢口高雄先生でした」とつづった。 「渡瀬さんは『お前は演技は下手だけど、飯の食い方はいい!綺麗に食う!』とご飯を御一緒してくださいました。クランクアップの時に『大人になったらまたやろう!』とおっしゃってくださって『それまで女優をやれてるでしょうか。』と言ったら『やれてるよ、飯を綺麗に食うから!』と大きな笑顔でおっしゃってくださいました」と、渡瀬さんとのやりとりを明かし、「今思えば、もしかしたら…最初にいただいた『食運』なのかもしれません」と、現在公開中の出演映画のタイトルにからめてつづった。

また矢口さんからは、公開初日の舞台あいさつ時に「三平が須賀健太くん、ゆりっぺが太鳳ちゃん。このキャスティングを聞いた時、本当に嬉しかったんだよ」と励まされたという。「一言御礼をお伝えしたかったのに、あっという間に13年経ってしまった。いつかまたお会い出来る気がしていたのに…」と悔やみ、「矢口先生、本当にありがとうございました。いつか心の中のゆりっぺと一緒に 女優としても土屋太鳳としても あの美しい秋田の川とまた会いたいと思います」と記した。