今年5月16日に妻の顔をたたいたとして、さいたま市内の自宅で暴行容疑で現行犯逮捕され、9月24日に在宅起訴された、ナイジェリア出身のタレント、ボビー・オロゴン被告(54=本名・近田ボビー)が2日、所属事務所を通じて報道各社にファクスを送った。その中で、長期にわたるDVと報じられた件は事実ではなく「妻は遅くとも20年2月ころ離婚の用意をしていたみたいです」「妻のトラップにはまってしまった」などと主張した。

オロゴン被告は5月16日に、さいたま市浦和区の自宅で妻の顔面を指先でたたくなどしたとして、埼玉県警に暴行容疑で現行犯逮捕された。手で妻の顔を振り払い、遠くに押しやるような行為を働いたというが「暴力はやっていない」と容疑の否認を続けた。翌17日には妻が取材に応じ、きっかけは夫からの嫌がらせだったことや「長年、さまざまなDVを受けてきた」と主張。双方の言い分は食い違っていた。

オロゴン被告はファクスの中で「2015年7月~2019年12月まで妻や子供たちは子供の留学のためにオーストラリアに住んでおりましたので『長期にわたるDV』という妻のコメントは事実ではございません」とつづった。その上で、妻が「自宅登記簿、私の課税証明書や納税証明書を取得するなどして私の収入を調べたりしておりました」とした。

逮捕容疑につながった夫婦げんかについても状況を説明した。「2020年5月16日に夫婦げんかになり本件暴行事件につながったのですが、当日のケンカを妻が録音しています。今になって思えば当日録音していたことや2020年2月から離婚の準備のため私の収入を調べたりしていることを考えると妻のトラップにはまってしまったのだと思いました」とした。そして「トラップとはいえ私の指が妻の顔に当たってしまったことは事実でありますのでそれに対する処罰があれば真摯(しんし)に受け止めさせていただきます」とした。

ファクスの最後に、オロゴン被告は「今は収入もなくなり、子供たちにも会うことができず、1番心配なのは子供たちがちゃんと生活できてるのかということです」とつづり、直筆で「ボビー・オロゴン」と署名した。

所属事務所は「裁判が終了次第本人からコメントを発表させていただきます」とした。