第33回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞で新人賞を受賞した服部樹咲(みさき=14)が30日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)に出演した。

番組のコーナー「大竹の言いたい放題」の年末映画特集に登場。この日、パーソナリティーを務めた壇蜜(40)いとうあさこ(50)と、受賞対象作となった映画「ミッドナイトスワン」や出演のきっかけなどについて明かした。

服部は同作で映画初出演。「1年前にオーディションを受けた時は主演が草なぎ(剛)さんっていうことも知らなかったし、ここまでになるってことももちろん想像していなかったので、すごいビックリしていて、うれしいです」とはにかんだ。

作品は、トランスジェンダーの凪沙(草なぎ)が、母親から育児放棄にあった一果(服部)を預かり、一果のバレエの才能を知ったことで母になりたいという思いが芽生えるというストーリー。

服部は4歳からバレエを始め、17、18年のユースアメリカグランプリ日本ファイナル進出や、NBAジュニアバレエコンクール東京2018で1位になるなどの受賞経験もある。

映画を鑑賞したいとうは「樹咲ちゃんがどういう子か分からなくて見てたら、急に映画の中でどんどんバレエがうまくなっていって、すごいビックリした」と話し、「逆に、下手なバレエする方が難しかったんじゃない?」と質問。服部は「全部下手にするのは簡単なんですけど、劇中でのバレエの先生に、何か光るものを見せなきゃいけない。手先を上手に見せると、足先まで上手になっちゃうし、それが難しかったです」と語り、「バレエ監修の先生と考えて、監督とも話し合って、結局、手先をキレイにしようってことになってやりました」と語った。

壇蜜は「長い指。手足も長くてかっこいい。姿勢もいい」などと、服部のたたずまいも絶賛。いとうも「14歳だから肌、皮膚がきれい、おばさんの感想だから。ごめんね」などと話し、笑わせた。

今回、演技に挑戦した理由については「明確にこれって理由はないんですけど」とした上で、「家で見てたドラマで、自分だったらこうやってみたいなとか思っていて、だけど、その時はバレエに専念していたので。でも、思う気持ちが強くなってきて、女優さんやってみたいなって思ってました」と明かした。

「すごい映画に出合ったね」といとうに声をかけられると、「初めての作品が『ミッドナイトスワン』で本当に良かったなって」とほほ笑んだ。

※なぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀