来年正月の東京・歌舞伎座の「壽初春大歌舞伎」(1月2~27日)の第一部序幕を飾る「壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)」の会見が30日、都内で行われた。

尾上松也(35)中心の座組で行われていた「新春浅草歌舞伎」が中止となり、歌舞伎座で「曽我物語」を舞踊中心の新しい演出と振りで演じる。

座組の中心となって7年目を迎える松也は「歌舞伎座ということでうれしい半面、毎年やっていた浅草歌舞伎が中止になって寂しい気持ちもあります。でも、こういう機会じゃないと、我々の年齢でお正月から歌舞伎座に集うことはできない。場所は違えど年始の目標にしていた浅草でやるつもりで頑張りたい」と話した。

中村歌昇(31)は「なによりも舞台に立てる喜びがある」。坂東巳之助(31)は「本当にありがたい」。中村新悟(30)は「大変な責任を感じています」。中村種之助(27)は「お客様が華やかな気持ちになるように」。

中村米吉(27)は「先輩方に追い付きたい」。中村隼人(27)は「高校生の時から9年連続で1月は浅草だったので、精進したい」。中村莟玉(24)は「お正月に歌舞伎座に出るのは久しぶりなので頑張りたい」。中村鶴松(25)は「先輩たちの胸を借りたい」と力を込めた。