東京・歌舞伎座で2日、「壽初春大歌舞伎」が初日を迎えた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年8~12月は、4部制で、1部1演目、休憩なしの公演形態だったが、今月から3部制で1部2演目となった。座席数は1席おきの対策が取られている。

幕開けを飾ったのは、尾上松也(35)ら若手による「壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)」。今年は、正月恒例の若手による浅草歌舞伎が中止になったが、歌舞伎座に集った。

松也は「浅草の公演ができないと知った時は非常に残念で悔しい気持ちにもなりましたが、浅草歌舞伎を応援してくださっているお客様のためにも、せめてメンバーが一堂に会して、何かできないかと考えていました。その願いがかない、皆で新年を迎えられることがうれしく、大変ありがたく思います」と話している。

松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村隼人、中村莟玉、中村鶴松らが出演。新型コロナの終息を願い「世界平らかなるを皆々で祈念いたそう」などのせりふが織り込まれ、大きな拍手が送られた。

公演は27日まで(12日、19日は休演)。