NEWS加藤シゲアキ(33)の小説「オルタネート」(新潮社)が、「2021年本屋大賞」にノミネートされたことが21日、分かった。第164回直木賞の候補入りに続く吉報となった。
同作は本の目利きである書店員により選ばれる文学賞。加藤の著作が同賞にノミネートされるのは初めて。昨年11月の発売から増刷を重ね、約2カ月で累計13万部(6刷)となっている。
ノミネートを受け、加藤は「直木賞に続いて本屋大賞にノミネートされたこと、心から光栄に思います」と喜びのコメント。また「ここまで作家活動を続けてこられたのは、書店員の方の応援のおかげでもあると常々思っておりますし、その原動力もデビュー作で書店回りをした際、とある書店員の方から言われた『書き続けてください』という言葉であります」。
加藤は「本賞に選ばれたこと、すなわち書店員の方々に選んでいただいたことがなによりうれしく、また新たなモチベーションが生まれたと感じております」と話している。
同作は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった世界を舞台に、高校生たちの青春を描く物語。大賞受賞作は、全国の書店員による2次投票で決定。結果は4月上旬に発表される。
ノミネート作品は以下の通り(五十音順)
「犬がいた季節」 伊吹有喜(著)
「お探し物は図書室まで」 青山美智子(著)
「推し、燃ゆ」 宇佐見りん(著)
「オルタネート」 加藤シゲアキ(著)
「逆ソクラテス」 伊坂幸太郎(著)
「この本を盗む者は 深緑野分(著)
「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ(著)
「自転しながら公転する」 山本文緒(著)
「八月の銀の雪」 伊与原新(著)
「滅びの前のシャングリラ」 凪良ゆう(著)