女優で作家の中江有里(47)が27日、28年ぶりとなるサードアルバム「Port de voix」(ポールドヴォア)を発売した。

この日、日刊スポーツの取材に応じ「28年前はドラマ撮影、レコーディングと休みがない忙しい毎日。どう歌えばいいか悩んでいる間に不完全燃焼のまま終わっていた。今回、種火みたいに残っていた小さな思いを歌ってみました」と笑顔を見せた。

作詞家松井五郎氏(63)のプロデュースで7曲収録。新曲の「まわり道」「Yellow Lily」に昨年10月発売の「いつも」、飛鳥涼作詞・作曲の91年のデビュー曲「花をください」と、中島みゆき作詞・作曲の92年発売の「風の姿」をセルフカバー。玉置浩二「プレゼント」とChage「永い1日」をカバーしている。「基本的には自分自身で歌詞を解釈して歌いました。でも、飛鳥さんとChageさんの曲が入っているのは、松井さんの思いですね」。

演じること、書くことを続けてきて、昨年に歌手活動を27年ぶりに再開した。「歌はクールに表現しながら、自分の感情を乗せて行く。昨年はコロナ禍や母の死があったけど、歌が支えになってくれた。早く、コンサートができるようになるといいですね」と話している。【小谷野俊哉】