太神楽師の鏡味仙三郎(かがみ・せんざぶろう)さん(本名・大木盛夫=おおき・もりお)が食道がんのため、30日午前2時32分に亡くなっていたことが31日、分かった。74歳だった。落語協会の公式ホームページで発表された。

通夜・告別式は親族と門弟のみで執り行い、後日お別れ会を開く予定。昨年6月9日の新宿・末広亭が最後の高座となった。

1955年(昭30)、12代目鏡味小仙に入門し、73年に故仙之助さんとコンビを結成。78年に文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。04年に太神楽曲芸協会会長、12年に落語協会理事に就任。20年7月には理事を退任し、相談役を務めていた。