菅田将暉と有村架純(ともに27)が主演し、1月29日に封切られた映画「花束みたいな恋をした」(土井裕泰監督)が、公開2週目の週末となった6、7日に興行収入(興収)2億2179万260円、動員15万4282人を記録し、週末の全国興収ランキングで2週連続で1位となった。配給の東京テアトルが8日、発表した。

公開初週の週末となった1月31日までの3日間で、興収2億6108万5490円、動員18万4360人を記録。15週連続で興収ランキング1位を記録し、日本歴代最高興収記録を塗り替えた「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」や「銀魂 THE FINAL」といった、人気漫画を原作としたアニメ映画を抑え興収、動員ともに首位に立った。実写映画の1位は、20年9月18日公開の米映画「TENET テネット」以来、4カ月ぶり。邦画の実写映画が首位に立ったのも同9月5、6日の週末興行ランキングで首位だった「事故物件 恐い間取り」以来となった。

「花束みたいな恋をした」は、91年の「東京ラブストーリー」、16年「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、17年「カルテット」など、連ドラの名作を数多く手掛けてきた脚本家の坂元裕二氏(53)が、15年冬から20年秋までの東京を舞台に書き下ろした最新作。ラブストーリーの脚本を手掛けるのは、04年「世界の中心で、愛を叫ぶ」(行定勲監督、共同脚本)以来で、オリジナル作品としては初の映画脚本となる。

京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った21歳の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)が、好きな音楽や映画がウソみたいに一緒で、恋に落ちて同居を開始も、いざ就職が決まると生活や現実が見えてきて、ぶつかり合い…そんな2人の忘れられない最高の5年間を描いた。坂元氏が3年前、某所で菅田と2人きりになった際「ラブストーリーをやりたいです」と言われ、その前後で進んでいた企画を菅田と有村が、どういうシチュエーションを演じたら面白いかと考え、脚本を当て書きした。

現在、全国350館で公開中で、公開2週目ながら前週比116%の興収を記録。公開から10日間の興収は7億7720万5030円、動員56万6620人を記録しており、興収10億円の大台も見えてきた。

“はな恋現象”と化していると言っても過言ではないヒットを続けている。