飯豊まりえ(23)と、お笑いコンビ霜降り明星が、米映画「トムとジェリー」(ティム・ストーリー監督、3月19日公開)のゲスト声優に決定した。10日、都内で行われたイベントで発表された。飯豊と霜降り明星は、公開まで映画を全力で応援する、トムジェリ応援団を結成した。

飯豊は映画の冒頭のシーンで、トムが公園でピアノの演奏をしているところを見ている女性と、ハトのDJを演じた。「子どもの頃から見ていましたし、私の母親も大好き。家族、全員好きなのでうれしかった。(ハトDJは)米国版では監督が声優を担当していて、勢いのあるお手本が格好良くて引っ張られそうになりました」と笑みを浮かべた。

霜降り明星のせいや(28)は、トムの中の天使の心を、粗品(28)は悪魔の心を演じた。せいやは「やった~! そうなんです。小学生から追いかけてきて…世界に入れる。すごい経験。1000話超えていると思うけれど、全部見たと思うくらい」と喜んだ。

一方、粗品は悪魔の心を演じたことについて「監督が当日、決めますって言って『粗品さんが悪魔っぽい』と。当日は、うれしかったんですけど…あれ、失礼やったんじゃないか」と苦笑いした。せいやは「性格で決まったと思う。天使みたいな生き方と悪魔みたいな生き方をしてるという」と突っ込んだ。

飯豊は「お上手でした。面白くて、せいやさんの天使の声がはまっていて楽しそうだと思った」と霜降り明星の演技を絶賛。せいやは「(自分は)幾つかパターンをやったんですが、完全に美輪明宏さんになった。粗品が悪魔の声を作ったのも注目」と語った。

「トムとジェリー」は、1940年(昭15)2月10日に第1作の短編映画が公開されて、80年が経過した米の名作アニメシリーズ。これまで160本以上の劇場用短編アニメが製作され、7度も米アカデミー賞受賞し、その後テレビアニメシリーズ化。200を超えるエピソードが製作されている。

今回の映画は、アニメのトムとジェリーに実写を組み合わせた作品。米ニューヨークの一流ホテルで、世界中が注目するセレブカップルの「世紀のウエディングパーティー」の準備に追われる中、いたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきたため、猫のトムをボーイとして雇ったが、2匹がニューヨーク中を巻き込んだ壮絶なおいかけっこを繰り広げ、ついには“ある陰謀”に巻き込まれてウエディングパーティーをだいなしにしてしまう物語。

せいやは、大嫌いだけど好きなものを聞かれて「相方っす…ここ、フラッシュたくところ」と言い、右手を突き上げた。そして「トムとジェリー、お笑いコンビっぽくないですか? 嫌いなところもあるけれど、2人でいると面白い。お笑いっぽい」と熱く語った。