声優麦人(むぎひと=76)と映画コメンテーター有村昆(44)が26日、来月3日発売の「スター・トレック:ピカード」ブルーレイ&DVDリリース記念オンラインイベントに出席した。

20年ぶりに同じキャスト、声優が再集結してのSF宇宙シリーズの新作に、主人公のピカード艦長役の吹き替えを担当する麦人は「タイムカプセルで運ばれてきたような感じがする」と話した。

有村は「一気に見られてしまいました。50年以上の歴史がある『スタートレック』シリーズって60年代のポップカルチャーが詰め込まれているのに、黒人と白人のキスシーンなどSFに置き換えて人種差別撤廃など攻めている。今回の作品も高齢化社会に向けて描いている」。

麦人は「『スター・トレック』の世界を、ちゃんと受け止めてくれている。『スター・トレック』というのは、非常にヒューマンな作品で、人種だとか性別などによる差別がなく描かれている」と話した。

吹き替えの収録は一昨年秋から始まり、昨年2月初めに終わった。

麦人は「前は1話完結だったけど、今回は、話が続いていくシリーズ。見る人の気持ちをつなげていくのが大変だなと思ったけど、第1話がすごく楽しかったので、イケると思った」と振り返った。

そして「ピカードが、今の『声優麦人』という立場を築いてくれた。ここまで仕事を築いてくれた原点。ピカードに足を向けて寝られない。そういう存在です。(ピカードを演じる)パトリック・スチュワートさんの演技からも学んだ。知らず知らずに、いろいろな栄養をもらい、風を受けた」と話した。