成田凌(27)が28日、都内のアキバホールで行われた主演映画「まともじゃないのは君も一緒」(前田弘二監督、3月19日公開)完成報告イベントで、台本読みで初対面した清原果耶(19)に「1発目からピッタリじゃん、俺たちって感じ」と感じたと語った。

一方、清原は「でも、うれしい」と口走った。「でも」という言葉の真意を問われると「初めての役。セリフも多く、題材もぼんやりしてのリハーサルの日だった」と説明した上で「成田さんが、そう思ってくれていたと知ると、ちょっと安心」と笑みを浮かべた。そして「何を、どこから入っても受け止めてくれる方。やっちゃえーって感じだった」と、成田への絶大な信頼を口にした。

「まともじゃないのは君も一緒」は、前田監督と脚本家の高田亮氏が共同で脚本を担当したオリジナル作品。外見は良いが、数学一筋でコミュニケーション能力ゼロの予備校講師・大野(成田)は普通の結婚を夢見るが、普通が何だか分からない。その前に現れた香住(清原)は恋愛上級者として恋愛指南し、大野は信じて行動するが、実は2人とも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃないという共通点があった。

香住は大野を利用して、憧れの経営者・宮本(小泉孝太郎)の婚約者美奈子(泉里香)にアプローチさせ、破局させようという作戦を実行させるが、予想に反して普通の会話ができるようになっていく大野に不思議な感情を抱く。そして衝突するが「今、変わらないと、一生変われない。僕には君が必要なんだ!」と言う大野に、香住は初めての感情を抱き「これって何!?」と悩む物語。

成田は自身の役どころを踏まえ「外見がとても良いか分かりませんが、数学講師を演じさせて頂いています」と笑った。そして「普通って何だ? という題材が意外にない。いまだ、答えが出ない…う~んとなっている状況。脚本を読んだ時、監督、すごいなと素直に思った」とも語った。

イベントの最後にも「僕も普通と言っても、いまだによく分かっていない。いろいろなものにカテゴライズされている自分も格好悪いし。(劇中に)『普通も大変だな』というせりふもあるけど…生きにくい世の中。この映画も見方は自由です」などと熱く語った。

この日は小泉孝太郎(42)と泉里香(32)も登壇した。