アニメ「鬼滅の刃」が6日“声優界のアカデミー賞”とも言われる、第15回声優アワードで特別栄誉賞を受賞した。同日、文化放送のインターネットラジオ「超! A&G+」の特別番組「文化放送 超! A&G+スペシャル 第十五回声優アワード授賞者発表SP」で発表された。

「鬼滅の刃」は、16年2月15日発売の「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、20年5月18日発売の同誌まで4年3カ月の間、休載なしで205話、掲載された。アニメは19年4月から9月まで放送され、10月16日に映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)が公開された。今回の声優アワードにおいて、顕彰の対象期間に放送された作品ではないが、映画が興行収入365億5000万円(1月現在)と日本映画の歴代興収記録を更新するなど、社会に大きな影響を与えたことに対し、最大限の敬意から特別栄誉賞を贈ったという。

アニメを制作するスタジオufotable(ユーフォーテーブル)がコメントを寄せ「声優アワード特別栄誉賞受賞とのこと、ありがとうございます。竈門炭治郎(かまど・たんじろう)役の花江夏樹さんを中心に、熱量の高い現場になったと思います。それを受けて、多くのセクションで、増えた作業に向き合うのを感じます」と、声優のアフレコの熱さが作品を変えたと強調。その上で「現在も映画は公開中…20週を超えました。多くの方に見ていただくことに感謝。スタジオにいる人のエネルギーになっています。作品、スタジオ、スタッフを応援いただければと思います」と感謝した。