女優東ちづる(60)が、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会公式文化プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」の中の、1つの文化パートで総合構成、演出、総指揮を担当することになり9日、東京2020組織委員会から発表された。

「共生社会の実現に向けて」をテーマとした主催プログラムの1つ「ONE-Our New Episode-Presented by Japan Airlines」の事業「MAZEKOZEアイランドツアー」の制作体制トップに就任し、多様性を可視化、体験化できる映像プログラムを総指揮する。8月22日午後4時(予定)からオンラインで配信される。

東は一般社団法人「Get in touch」代表として、障がい者アートなどのボランティア活動を29年間続けており「誰もが自分らしく生きられる“まぜこぜの社会”」の実現に向けて起用された。

東のコメントは以下の通り。

「共生社会・多様性社会」の実現を“めざす”といった言葉は街にあふれていますが、“めざす”ってそもそもおかしい。だって、私たちは実際、共に、多様に、一緒に生きていますから。すでに「まぜこぜの社会」です。でも現実は、多様な特性が理解されなかったり、尊重してもらえないことで、生きづらさを感じている人がたくさんいます。傷ついている人がすぐそばにいるのに、なぜそのことに気づけないのか? 頭では人権を理解しているつもりでも、実感はできていないのかもしれません。

そこで今回、「共生・多様性」を可視化、体験化できる映像の企画、構成、キャスティング、演出をすることにしました。私の社会活動29年間の集大成とも言える作品の制作です。もちろんエンタメです! まずは気軽に、シンプルに楽しんでください。そして誰かと感想を対話して、ちょっと考えて、アクションして、さまざまな社会の障壁をヒョイと超えるきっかけになれば嬉しいです。「共生・多様性」という言葉が死語になる、寛容でフラットな社会を、みんなでつながりながらめざしたいです!