Snow Manが7日、東京・新橋演舞場で、今日8日から開幕の舞台「滝沢歌舞伎ZERO 2021」(5月16日まで)のゲネプロに出席した。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの上演。演出を手掛ける滝沢秀明ジャニーズ事務所副社長(39)が日刊スポーツなどの取材に応じ、舞台の見どころや、メンバーたちの成長ぶりを明かした。また、ジャニーズJr.に導入した22歳での活動終了制度についても説明した。

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昨年1月に念願のデビューを果たしたが、コロナ禍でライブツアーなどが全て中止・延期となった。デビュー後、初めて観客の前で生のパフォーマンスを届けるステージとなる。ゲネプロを終えたリーダー岩本照(27)は「実際にお客さんが入った状況は、今の想像をはるかに超えるくらいの鳥肌ものなんだろうなと思うと、楽しみです」とうずうず。感極まった表情も見せた最年少ラウール(17)は「本当に久しぶりなので。とにかくうれしいです」と喜びをかみしめた。

腹筋運動の体勢で太鼓をたたく恒例の「腹筋太鼓」や、総使用量10トンの水が降る中での激しいダンスなど、約2時間、盛りだくさんの内容だ。滝沢氏も「構成表を見た時点で、みんなが『鬼だな』って感じていたと思う」と認めるほど肉体的にハードな内容だが、「みんな『体はもう千秋楽だ』って言っていましたが、いざお客さんが入れば、火がつくんじゃないかなと思います」と信頼を寄せた。

コロナ禍ならではの演出もある。オープニングで舞い落ちる桜の花びらは、前作まではピンクだったが、今回は青色に。岩本は「最前線で闘ってくださっている医療従事者の方々への感謝とエールの意味を込めて、青に変えました」と説明した。客席は最前列と花道の周辺以外は全て販売。収容人数の87%にあたる1245人を動員するという。

滝沢氏は「デビューして自信がついたんでしょうね。すごく大きく見えるようになりました」と9人の成長を喜んだ。ジャニーズ事務所の次世代を担う期待のグループ。「(同時デビューした)SixTONESもそうですけど、ジャニー(喜多川)さんから最後に受け取ったバトンをちゃんと大きくして、次の世代につないでいってほしい」と願った。滝沢氏のタレント業引退に伴い、19年から「滝沢歌舞伎」のメインを引き継いだSnow Manが、着実に進化していく。【横山慧】

 

○…森田剛(42)の退所とグループ解散を発表したV6や、長瀬智也(42)が退所しメンバー3人で新会社「株式会社TOKIO」を設立したTOKIOら、ジャニーズ事務所には大きな節目を迎えるグループが続いている。滝沢氏は「みんなプロですし、それぞれが決めた人生ですから。僕も応援したいです」と前向き。自身も18年にタレント業引退を決断した経緯がある。「1人の男として見た時に、自分で自分の人生決められるってすごく格好いいと思います。重い決断をしたんだなという点では、共感できます」と話した。