東京五輪の聖火ランナーとして鳥取県内を走る予定だったタレントのイモトアヤコ(35)とバルセロナ五輪男子マラソン銀メダルの森下広一さん(53)が、ランナーを辞退したことが22日、分かった。同県のスポーツ振興局スポーツ課への取材で分かった。

担当者によると、コロナ禍を鑑みて、先月から同県の聖火リレー運営について、コロナ対策に沿った見直し案が検討されていたという。密回避ための見直し案を実施することと、著名人の出走によって密になる可能性が高まることが矛盾するため、4月上旬に、県側から大会組織委員会を通じてイモトと森下さんに辞退してもらえるように要請したという。

担当者は「出走を依頼しておいて大変失礼なお願いとなってしまったのですが、大会組織委員会を通じてイモトさんと森下さんには、『ご辞退いただけないでしょうか?』と打診させていただきました。そして、私どもの考えをご理解いただいて、『辞退します』というお返事を頂きました」と説明した。

21日にイモト、森下さんから辞退の連絡があり、聖火リレー運営の見直し案も正式に決定した。2人の代わりは、ランナーの補欠だった一般の人々が務める。