22日に放送された、テレビ朝日系木曜ミステリードラマ「警視庁捜査一課長」(木曜午後8時)の平均視聴率が12・1%(関東地区、速報値)だったことが23日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は12・8%だった。

ヒラ刑事からはい上がった“たたき上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)と捜査員の奮闘を描いた物語。シーズン5となる今回で、シリーズ誕生10年目の節目を迎えている。

22日の放送では、“矢印だらけの遺体”が見つかったという知らせが入り、大岩が急行。臨場したところ、「インターネットカフェ 5階→」と矢印が描かれた看板の上にベテラン看板職人・丹下弥一(佃典彦)が倒れていた。丹下はビル屋上でこの看板の取り外し作業をしていたところ、何者かに突き落とされたという。また、遺体のそばには「明日のエステ→」という矢印がデザインされた缶バッジが残され、丹下が乗ってきた軽トラックの助手席からは、矢印のモチーフがついたヘアピンも見つかっていた。

現場資料班の平井真琴(斉藤由貴)は、丹下が両手を下のほうに開いて矢印のような体勢で亡くなっていることに気づき、何かを伝えようとしたのではと予測した。丹下が体で指し示した矢印の方向に、“明日のエステ 8階→”という看板があることがわかる。

“明日のエステ”は、かつて引きこもりでギャルだったカリスマエステティシャン・矢向直美(石川恋)がオーナーを務めるサロンで、施術よりも直美が顧客の悩みを聞いてアドバイスするカウンセリングが評判の店だった。「明日へ、まっすぐ!」という分かりやすいキャッチフレーズを掲げる直美は、悩める人々の背中を押すようなエッセー本まで出版していた…。