志田未来(27)が9日、都内で行われた「看護の日トークイベント~だから、私は、看護を選ぶ。~」に登壇し、看護学生2人から直撃質問を受けた。

看護師など医療の専門職を演じる際、大変なことは? と聞かれた志田は「専門用語がメチャクチャ難しいので、慣れるように話すのが難しい。日常会話だと入ってくると、撮影現場に入り、大勢の人の前でやるとぽんと忘れる」と苦笑した。心掛けていることについて聞かれると「(患者に)寄り添うセリフの話し方と看護師っぽい話し方を意識しました」と語った。

「看護の日」は旧厚生省が、老若男女を問わず誰もが「ケアの心」「看護の心」「助け合いの心」を育むきっかけとなるよう1990年(平2)5月12日に制定した。志田は「看護の日」について「正直、このトークのお話を頂いて、初めて知ったんですけれども」と、今回のトークイベントを機に知ったと明かした。

その上で「この1年少しの間で、コロナ禍で医療従事者の方や、そのご家族の方が、大変な思いをして向き合って下さっている姿をニュースなどで拝見していたので、このお話を頂いた時は、ぜひ参加させていただきたいと思いましたし、勉強して帰れたらなと思いました」と笑みを浮かべた。志田は20年12月22日にNHK総合で放送された年末特番ドキュメンタリー「コロナ禍のRADIO~大学生のリアルを届けて~」でナレーションを担当した。

「看護の日」は制定から30年を迎え、少子高齢化が進む中で医療や看護の提供体制を維持するには、18歳人口の18人に1人に看護職を目指してもらう必要があるため、今年度以降、「看護の日」は若年層へ向けて看護の魅力などを伝えることへ、より注力した事業を行っていく。この日のトークイベントも、その趣旨で行われ、看護学生2人と認定看護師も登壇した。

志田は、女優になったきっかけについて聞かれると「6歳の頃に始めたんですけど、母の勧めをきっかけに始め、このお仕事の魅力を知りました。大変なことはあるんですけど、達成感があり、小、中、高と重ねる度に、女優になりたいと思うようになりました」と語った。プロとして心掛けていることを聞かれると「初心を忘れないということは、ずっと大切にしています。役を頂けたからには、それ以上の力で返すことを心掛けています。もう1回、お仕事したいと声をかけて頂けるように、それ以上の力で返すことを心掛けています」と語った。

トークには、コロナ禍で戦う感染管理認定看護師も登壇した。志田は「本当に医療従事者と、そのご家族が頑張っていらっしゃるから、今の私たちの生活が保たれている。私たちが出来ることは持ち込まないこと。対策、自分に出来ることをしっかりやりたい」と新型コロナウイルスの感染拡大予防への思いを訴えた。その上で「私が思っている以上に看護師のお仕事は大変でプロフェッショナルな現場だと感じた。弱っている時にいつも救われていると思います…希望です」と看護へのリスペクトを口にした。