20日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「警視庁・捜査一課長 シーズン5」(木曜午後8時)第6話の世帯平均視聴率が11・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、速報値)だったことが21日、分かった。個人平均視聴率は6・4%だった。

初回は12・8%、第2話は12・1%、第3話は12・8%、第4話は10・8%、第5話は11・8%(いずれも世帯平均視聴率)だった。

同作は、ヒラ刑事からはい上がった“たたき上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)と捜査員の奮闘を描いた物語で、シーズン5となる今回で、シリーズ誕生10年目の節目を迎える。

廃校となった学校の一角で学ランを羽織った中年男性の遺体が見つかり、純一は臨場する。遺体の後頭部には打撲痕が複数あり、何者かに頭を壁に何度も打ちつけられたのではないかと考えた。現場資料班・平井真琴(斉藤由貴)は、制服から第二ボタンがなくなっていることに気づく。

被害者が現場近くまで乗ったタクシーの運転手によると、彼は「今から“制服合コン”がある」と言っていたという。その車両のドライブレコーダーを調べたところ、廃校に向かって歩く不審な女性が映っていることが判明。女性はオシャレなコートを着ていたが、足元は紺色のソックスにローファーという女子高生スタイルだった。映像では女性の顔は不鮮明だったが、前髪が短くカットされていることがわかった。

被害者の身元がITベンチャー企業の社長・常盤兼成(辻本耕志)と判明。常盤は、他社のデータを盗み出した疑惑が週刊誌で報道されて以来、姿をくらましており、会社の経営も破綻していた。そして、常盤が着用していた学ランは母校のものではなく、ライバル校のものだということもわかる。

前髪を短めにカットした謎の女性を追ううちに、真琴は週刊誌の敏腕カメラマン・忍野絵美(大原櫻子)に行き当たる。彼女は忍者のようにターゲットに気づかれずに近づいて決定的瞬間をカメラにおさめる達人であり、常盤の不祥事をスクープした張本人だった。さらに、常盤が身に着けていた制服の高校の卒業生であることも発覚する。