のん(27)が31日、東京・新宿文化センター大ホールで行われた第30回日本映画批評家大賞授賞式で主演女優賞を受賞したスピーチで「映画という娯楽は人間に必要、必須。その道を頑張っていきたいと思います」と誓った。

のんは受賞対象作「私をくいとめて」で、おひとりさまライフがすっかり板につき、脳内にいるもう1人の自分である相談役「A」に相談する31歳の会社員・黒田みつ子を演じた。大九明子監督(52)が監督賞を受賞したことに触れ「監督も賞を取ったと聞いて、おっと思った」と喜んだ。その上で「私事ではありますが、実写映画の主演は数年ぶりに務めさせて頂きました。いいところはたくさん出番があって、ずっと演技していられることが幸せ。その充実感を久しぶりに味わいました。監督に感謝。これからも楽しんでいただける演技が出来るよう精進します」と語った。

のんは「映画という娯楽は人間に必要、必須」と口にしたことについて、具体的なことは言及していない。ただ、翌6月1日は、緊急事態宣言延長を受けて東京都が12日以降、映画館への休業を要請する独自の施策を緩和し、都内の映画館が営業を再開するタイミングでもあり、そのことを意識し、映画と映画館の大事さを訴えた可能性がある。