声優梶裕貴(35)がフジテレビのオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語’21夏の特別編」(26日午後9時)の「あと15秒で死ぬ」に死神役で出演することが19日、分かった。

梶は「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役、「七つの大罪」のメリオダス役など数々の人気アニメで主役を演じている。12、13年の第7、8回声優アワードでは、2年連続で主演男優賞を受賞している実力派だ。

吉瀬美智子(46)主演の「あと15秒-」で、梶が演じる死神は、背中を銃で撃たれて死んだ薬剤師・三上恵(吉瀬)を迎えに現れて「15秒間寿命が残っている」と告げる。

特殊メークで死神役を演じた梶は「いわゆる“怖い話”が苦手な自分が、小学生の頃に勇気を出して、ほぼ初めて触れたホラー・オカルト系作品。ただ単に“怖い”というわけではなく、まさに“奇妙な”物語が描かれていたことに衝撃を受け、以来、とても大好きなシリーズとなりました。ヒヤリとする話はもちろん、思わず笑ってしまうようなものから感動の涙を誘うものまで、幅広い魅力のあるドラマだと感じています」と話している。

死神という役柄については「受け手によってさまざまなイメージを持つであろう、非常に遊びがいのあるキャラクターだなと感じました。その分、とても難しい役柄だな、とも。声優である自分を配役してくださった意図を考えつつ、声や芝居で、どこか良い意味での“違和感”を生み出せればなと思いながら演じました。なにせ、そもそも“死神”という存在自体が異質ですからね(笑い)。声の現場でもあまり演じたことのないような役柄に挑戦させていただき、とても楽しかったです」と振り返った。

初体験となった特殊メークについては「初めての特殊メークだったので、シンプルにうれしかったです。しかも、この分野におけるトップアーティストであるJIROさんにメークをしていただけるとは。原作にある“猫”という要素をくみ取りつつ、どこか人間らしさも残した、その絶妙なさじ加減に感動しました。貴重な経験をさせていただきました」。

吉瀬については「終始、2人芝居。役者の大先輩である吉瀬さんとの掛け合いは、とても刺激的な時間でした。また、座長としての振る舞いが本当にすてきな方で、多くのことを学ばせていただきました。共演させていただくことができ、光栄でした」と話している。